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日本政策金融公庫の創業融資の審査のポイント

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日本政策金融公庫の創業融資の審査では、何を評価しているのでしょうか?
創業融資を成功させるうえで、審査基準を知ることは非常に有効です。
審査のポイントがわかれば、対策も立てやすくなるからです。
特に、高額の融資金額を希望する場合は、審査の基準も厳しくなるので、しっかり対策を立てなければなりません。

経営者としての適性

起業が成功するかどうかは、社長個人の資質によるところが大きいです。
ですので、面談では、経営者としての適性があるかどうかという人物評価をしています。
具体的には、
・起業に対して、熱意・覚悟があるか
・前向きな考え方ができるか
・論理的な考え方ができるか
・計数観念(数字の感覚)があるか
といったところです。
もちろん、社会人としての最低限の常識が必要であることは言うまでもありません。
ですので、面談では、絶対にウソをついたり、怒ったりしてはいけません。

日本政策金融公庫の創業融資の面談のポイント

日本政策金融公庫の創業融資の面談でよく聞かれる質問の内容

自己資金

自己資金が少なすぎると、事業に必要な資金のほとんどを借入れに依存することになり、資金ショートのリスクが高いと考えられます。
ですので、自己資金がいくらあるのかというのは、非常に重要な審査ポイントになります。

自己資金の基本は、「自分でコツコツ貯めたお金」です。
創業融資で借り入れできる金額は、自己資金の2~3倍までです。
ですので、融資を受けようとする金額の1/3以上、かつ、最低100万円以上が必要になります。
100万円を貯められないということでは、起業の熱意・計画性という点で不十分と判断されるかもしれません。
どうしても自己資金が足りない場合は、親からの贈与などにより補うしかありません。

創業融資の自己資金、気をつけるポイント

創業融資で、自己資金が足りない!どうすればいい?

事業経験

銀行は、開業する業種の経験が多いほど、事業を成功させる確率が高いと考えています。
どれぐらいの事業経験が必要なのでしょうか?
日本政策金融公庫の新創業融資制度の要件には、「6年以上の勤務経験」という内容のものがあります。
ですので、銀行は6年以上を目安にしていると考えられます。

ただ、経験年数のみを評価しているわけではありませんので、注意しましょう。
具体的な仕事の内容とそこで得たスキル・ノウハウを、今後の事業にどのように活かしていくかを上手に説明することがポイントになります。
ですので、創業計画書の書き方が非常に重要です。

事業経験が不足している場合は、関連する業種の経験、または、マネジメントなどの経験をアピールしましょう。
この場合も、これまでの経験と今後の事業とのつながりを、上手に説明できるかがポイントになります。

ただ、まったくの未経験では、創業融資を受けることは非常に厳しいでしょう。
最低でも1年は経験を積みましょう。

創業計画書の書き方のポイント②事業経験

日本政策金融公庫の創業融資、経験が足りない・未経験でも大丈夫?

利益計画・資金繰り計画

銀行ですので、「事業を継続して、借入れをきちんと返済できるかどうか」ということが最も重要な審査ポイントになります。
そのために、重要になるのが、利益計画と資金繰り計画です。

利益計画については、売上高の予測が、最も重要になります、
売上高の予測は、非常に難しいので、合理的かつ精緻なものでなければなりません。
契約書・覚書などの売上の予測の根拠資料があれば、強い説得力になります。

資金繰り計画は、キャッシュの予測になります。
利益とキャッシュには、時間のズレがでてきます。
例えば、介護業の場合、保険収入は、利益と実際の入金には2カ月の時間差があります。
ですので、利益だけでなく資金繰りの見通しを説明することが非常に重要になります。
資金繰りの見通しまで論理的に説明できれば、数字に強い経営者として大きくプラス評価されます。

創業計画書の書き方のポイント⑦事業の見通し

信用情報

日本政策金融公庫は、CICという個人情報機関で、申込者の信用情報を確認しています。
信用情報にキズがある場合、創業融資を受けることは非常に厳しいです。
信用情報が抹消されるまで待つしかありません。
ただ、直近2年間ぐらい、延滞・遅延などがなければ、融資金額にもよりますが、融資の可能性はあります。
ですので、信用情報に不安がある場合は、まずはCICに開示情報をして、信用情報にキズがないか確認することをオススメします。

日本政策金融公庫の創業融資、信用情報にキズはないか?

税金・公共料金・家賃の支払状況

創業融資の面談では、通帳の直近6カ月の入出金履歴をチェックされます。
そこで、税金・水道光熱費などの公共料金・家賃に遅延や未払いがないかをチェックしています。
口座引き落としでない場合は、クレジットカード明細や領収書など、支払いの確認できる資料の提出が必要になります
延滞・未払いがある場合は、創業融資を受けることは非常に厳しいです。
少なくとも、未納・未払いについては、創業融資の申込の前に、支払いを済ませておきましょう。

まとめ

日本政策金融公庫の創業融資の審査のポイントをまとめました。
信用情報と税金・公共料金・家賃の支払い状況については、前提条件のような位置づけでしょう。
ですので、「経営者としての適性」「自己資金」「事業経験」「利益計画・資金繰り計画」の4つが創業融資の審査ポイントになります。

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石水 克一

石水 克一

大阪市中央区本町の日本政策金融公庫の創業融資に強い税理士です。 起業家支援に特化した代表税理士が担当者となり、お客様の近くに寄りそって、しっかりと経営サポートをします!
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